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「チキンカツのキャッチコピー」

2014/04/10
hiragana_15_ko.png小杉なんぎん(コピーとマンガ)
hiragana_68_yo.png長塚よしひろ(コピーと本文)

略して「ながこす」



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【チキンカツのキャッチコピー】

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hiragana_15_ko.png 寝てみたい男性一位を抜いて、揚げてみたい具材堂々一位の鳥のむね肉

hiragana_15_ko.pngキリンさんが好きです。ゾウさんも好きです。
でも、鳥のむね肉がもっともっと好きです。


hiragana_68_yo.png 「見つけたぜっ」声をあげた瞬間、袂から長ドスを抜くとグサリグサリと三発。「ううっ おめえはなんぎん」「ああ、そうよ長塚の親分。オメエのお陰でくさいメシを二十年喰らって、今日、シャバに出てきたところだ」「おや、予定より早かったじゃねえか。なぜ知らせてくんねえ」「何を言いやがる。それにしてもオメエ、なぜ死なねえ?」「お前が刺したのはこれ、鶏のもも肉3枚」「もも肉?」「後生大事なむね肉だ」「ふーん、防弾チョッキ替りと言う訳か」「あほう、おめえ、今日はいってえ何の日だ?」「今日はオレがムショを出た記念すべき」「ばか言うんじゃねえ、今日はおめえの誕生日だ。」「それがどうした」「ばかやろう、おめえがウチの組にふらふらとやってきたのはかれこれ25年前。ガキのおめえは腹が減ってふらふらで、ウチの女将が慌ててチキンカツを作ってやったらおめえったら、フハフハ言いながらむさぼり喰ったもんだ」「…………」「それからおめえの誕生日には毎年、女将さんがチキンカツ作っ」「まさか、その鶏のもも肉」「そうよ、おめえがムショに入ってもこうして毎年」「お女将さんはお達者」「いいや、3年前死んじまったよ。大往生だ」「じゃ、そのもも肉」「ああ、それからはオレが揚げてるよ。何しろ三人前だからな、喰いきれ」「親分がオレを売ったってえウワサ」「バカ、女将が泣くぞ、ほんとにそんな事信じてるんなら」
「なんぎん、熱々、喰うか?」
「なんぎん、いいか、二十年分だぞ」
カランコロンと長塚親分の下駄の音が通りに響く。
『へい、親分』
なんぎんの心の声が夕焼けを追い越していく。




hiragana_15_ko.png アメリカ人が驚いた。「えっ?チキンが勝つ?」

hiragana_15_ko.png バグダッドカフェで食べたチキンカツが忘れられない

hiragana_15_ko.png 千利休が日本で初めて食べたらしい

hiragana_68_yo.png 俺はまず鶏を捕まえ首を切り落とした。そして、逆さまにし血を落とした。「おい、そこのパンくずをよこせ」身振りでそう言うとフランス兵がテーブルにもぐりこんでパンくずを集めだした。「おい、オリーブオイルを持って来い」イタリア兵が食料倉庫に走る。ここは無国籍軍のキャンプ。「ケチャップはいらねえんだよ」俺は無神経なアメリカ兵を大声で怒鳴る。
「どうだ、美味いか?」
様々な言葉で多分「美味い美味い」
俺の作ったチキンカツを兵士達は喰い終えると居なくなった。
しばらくすると兵士達は手に手に首を落とした鶏をぶら下げては俺の前に無言で差し出した。





hiragana_15_ko.png 年を取ってきたので、
トンカツの好きな彼女と別れチキンカツの好きな彼女とつき合う


hiragana_15_ko.png 大人になりきれていない男のエビフライ 

 大人になりきった男のトンカツ 

 その間を行く粋な男のチキンカツ


hiragana_15_ko.png かならず最後にチキンカツ~♪

hiragana_15_ko.png 最後の晩餐でチキンカツを選ぶ人は、まだカロリーを気にしている

hiragana_15_ko.png 食べる人を選ばない、それがチキンカツ

hiragana_15_ko.png モズライトのギターは重いが、チキンカツの味は軽い

hiragana_68_yo.png 「そう言えばチキンカツの上に目玉焼き乗っかってるの見た事ないなあ」と僕。
「そう言われてみればそうですねえ」と小杉。
「ハンバーグの上に目玉焼きが乗ってると豪華な気がするだろ」と僕。
「でも、チキンカツの上に目玉焼きは何かイヤですねえ」と小杉。
「それどころかチキンカツの横にも目玉焼き、置いてほしくないよな」と僕。
「俺もその意見に賛同する」と隅に座っていた見知らぬサラリーマンが立ち上がる。
サラリーマン、更に続ける。「この際だが言うが、マスターよ、最近、サラダの上にピクルス乗せ出しただろ、サービスの気持ちは分かるがそんなもんいらん」と、カウンターのサラリーマン。「ああ、おれも言いたい。なあ、マスター、4月に入ったと言うのに値上げしてねえじゃないか。ええっ俺らには分かってるんだ。あんたが苦労して美味いチキンカツ揚げてるのをな。値上げしな、遠慮せず値上げしな。まずいチキンカツは喰いたかないからな」「オレもだオレもその意見に賛成だ」次々と汚い定食屋にサラリーマンたちの声が響く。
金曜の昼さがり。
厨房からマスターのすすり泣きが聞こえる。
ドアの外からはOLのキャピキャピした笑い声が聞こえる。




hiragana_15_ko.png カロリーのことを少し忘れた夜

hiragana_15_ko.pngリツ子・その愛→壇一雄 
チキンカツ・その愛→小杉なんぎん


hiragana_15_ko.png おいしいのに、もくもく食べるのに、会話の邪魔にならない

hiragana_15_ko.png ジューシーもプリップリッも超えた、サクサク

hiragana_68_yo.png 「うーん、実にうまい。やっぱり母さんの作るチキンカツは15だな!」
父さんのその言葉を号令に僕達一家は大好物のチキンカツを頬張ったもんだ。

父さんの言う『15』とは『14(ジューシー)の上を行く15(ジュウゴ)。』
初めて父さんがこのギャグを言った時はみんな分からず、父さんの解説でみんな大笑いしたもんだ。
「ずっと考えてたんだよ。うけてよかった!」
「父さんGood!」
「母さんもGood!」
「Good15!!!!!」

あれから随分と年月がたった。
「うーん、15」と大きなチキンカツを頬張る父さんはもうこの世にはいない。
そしてそんなおいしいチキンカツを作ってくれた母さんも、もういない。

ある昼休み、久しぶりに一人で昼食。
時間があったので少し離れた通りまで歩いた。
古ぼけた洋食屋を見つけた。
もちろん僕はチキンカツを頼んだ。
おいしかった。母さんの味に似ていた。
久しぶりに父さんと母さんの笑顔を思い出した。
僕は店主に父さんのギャグの話をした。
店主はいい話だねえ、と何度も何度もうんうんと頷いてくれた。

それから少したって、例の洋食屋に行ってみた。
僕を見るなり待ってましたとばかり「あれを見てごらん」と、指差す店主。

ずらりと壁に並んだ汚いメニューの真ん中に、まっさらのメニューが一枚。
太いマジックで「15」




今回は普段とはまったく違う編集をしてみました。と言うのは小杉なんぎんが送ってきたコピーは「チキンカツ」に対する思いがあまり強すぎて、彼の作る作品は「コピー」ではなく「チキンカツ信仰」みたいだったからです。
これに中途半端な解説をするわけにはいきません。
従って、幾つかのなんぎんのコピーを読んでから「チキンカツ崇拝」を天に昇らせる?ボディーコピー(ショートショートかな)」を作ってみました。
こんな手法はあまり参考にはならないかもしれませんが、何にせよここは何でも試してみる場。
今回はそんな感じです。




08:21 ■チキンカツのキャッチコピー | コメント(0) | トラックバック(0)
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